ここで言う「兄貴」に血の繋がりはないので

 眠くて眠くてたまらなかったので、いつもより30分遅く起きたが、問題なく出社時間に間に合った。今まで無駄に30分も早く起きていたのかと、なんだか損をしたような気になる。
 早起きは三文の徳という「ことわざ」の逆をいっている。と書こうとして、得なのか徳なのかわからなくなって調べたら、どちらでも良かったし、僕ももう、ドーデモ良かった。
 意味も出ていたので確認すると、今は「早起きするとお得ですよ~。」のニュアンスだが、もともとは、「早起きしてもどうせ三文しか得にならないのだから…。」という使われ方をしていたようだ。昔の人とは仲良くなれそう。

 

 仕事帰りに古本屋に寄ったら、BL本の棚の前に同年代のサラリーマンが熱心に立ち読みをしていた。なかなか玄人である。お仲間だろうか。ノンケでもBLは読むのだろうか。
 僕の場合は、女性向けのBL小説を読むくらいなら、フランス書院の官能小説のほうが好きだし、でも一番好きなのは雄×雄のBL小説。はたしてこれがBLという部類に入るのかは疑問だが。
 だって『兄貴』という言葉ひとつとっても、女性向けのものとは意味が違ってくるし(基本的に兄貴には六尺がセットなのである)、ましてや『種壺変態便器』なんて言葉はあのピンクの表紙の本には書かれていないでしょ。そもそも、キスより先にパンツを脱がす、もとい、パンツを破くような小説がBLなんて言っていいのかしら。
 昔はゲイ雑誌にこんな小説がたくさん連載されていたけど、そういう雑誌が軒並み廃刊となり、めっきり目にする機会が無くなった。本屋に売っているのだろうか。やっぱりゲイの方御用達のお店にしか売っていないのだろうか。

 また読みたいな。なんておセンチな気分になってしまった。