白菜と魚肉ソーセージと意思の疎通

トーストに目玉焼きとベーコンと、とろけチーズを乗せてみたら豪華すぎて罪悪感が湧いてきた。こんなに豪華な朝ごはんを食べたのだから

とっておきのことをして、今日という日をスタートさせなければならない。と思ったらプレッシャーに負けて、ついついプライムビデオで『ヒカルの碁』を見てしまい、いつの間にか霊に憑依された主人公の小学生がプロ棋士になっていて、昼ごはんを食べる時間になっていたので、近所のラーメン屋に行ってきた。


 いつも食べるラーメン大盛りを注文。そうそうこの味。安心する。半分くらい食べたところでニンニクを追加。

「明日会社なのに、そんなに入れたら大変なことになる」と彼氏が言っていたが、会社の人間のことを考えてラーメンは食べたくない。


 腹がいっぱいになったので家に帰って、ドルチェグストで抹茶を入れる。標準のお湯の量で作ったらめちゃくちゃ少なかったので2杯分くらいお湯を足したら薄い抹茶が出来上がったが、これはこれでうまい。さっきのラーメンの背脂が洗われてカロリーがZEROになったので、甘いお茶菓子を用意して、プライムビデオで、『魔女』という映画を見た。女子高生が組織に追われて、いろいろ凄いというとこまで覚えているが後半はまた寝てしまった。


 目が覚めたら彼氏が夜ご飯をどうするか聞いてきた。「白菜と魚肉ソーセージ」と答えると「白菜と魚肉ソーセージをどうするの?」とまた質問してきたので「食べる」と答えたら、調理の方法を聞いていると怒られた。10年付き合っても意思の疎通は難しいが美味しい炒め物が出来上がった。


 ソファーで寝転がって本を読んでる彼氏を見たら、毎週末会ってる当たり前の時間が、もうすぐ当たり前じゃ無くなると思ってまた泣いてしまった。おじさんの突然の涙腺崩壊は傍から見てとてもキツい。