ゲイのバレンタインデート

金曜日の夕方に相方から「明日どこの梅見に行く?」とLINEが入った。梅を見ることはどうやら決定事項らしい。そう言えばこの時期になると毎年梅を見に行っている。去年は万博記念公園の梅園に行った。満開の時期と少しズレていたので、今年はちゃんと開花時期を調べようとネットで検索していたら、大阪天満宮で盆梅展をやっているらしい情報が見つかった。ちょうどその近所にいつも行っている床屋があるので、ついでに散髪してもいいか?と相方に返信。よくわからない花のスタンプが送られてきたのでどうやらOKらしい。

 

当日は小雨が降っていたが、盆梅展は天満宮の建物の中でやっているので問題なし。相方は雨の中で行動すると機嫌がとても悪くなるので、万博の梅園を選ばなくてよかった。

到着してすぐに僕は散髪、相方は本屋へ。前回ツーブロックにしてもらった髪型が気に入っていたのだが、6ミリの刈り上げがけっこうすぐに伸びたので、今回は3ミリをオーダー。担当してくれた男性理容師がしばらく見ない間にソバージュの小デブになっていたが、シャンプーがとても気持ちよかったので大満足。

ジェルでバキバキにされた頭で相方と合流し、とんかつを食べて盆梅展の会場へ。境内で猿回しをやっていたので、おひねりの回収が始まる前まで見物した。見物客の中に、合いの手を入れたり大いに楽しんでいる家族連れがいたので、おひねりはいくら入れるのだろうと思っていたら、僕たちよりも早いタイミングで去っていった。

盆梅展はちゃんと700円✕2人分払って入場。入り口で靴を履き替えていると、中からほんのり梅のいい香りがした。これが足臭だったらほんとに萎える。今回の展示は、ふつうの照明とプロジェクションマッピングが15分毎に切り替わるという演出だった。プロジェクションマッピングのほうは梅を見せるというより、非現実的な空間を演出するのが目的かもしれない。(そもそも暗くて梅が見えない)休日だったが、人も少なくて落ち着いて見られた。来年も開催していたらぜひ来たい。あらまし見終わったので、境内でぜんざいを食べて帰宅。

帰って風呂に入ったら、バキバキの頭のジェルがとれて河童みたいになった。夕飯のデザートに相方が手作りしたティラミスを二人で食べていると、ふいに暗転したテレビに映り込んだその姿は、沙悟浄猪八戒のようだった。バレンタインだし、久々に僕の如意棒が・・・とはならなかったが、老夫婦のような落ち着いた関係が築けていることに感謝しなから完食した。