須弥山の麓で

32歳ゲイです!彼氏持ち。 日々の日常、思うことをダラダラ綴ってます。

月曜の朝は悟りの境地

月曜の朝は毎週決まって会議がある。
これからまた一週間が始まるだけでも憂鬱なのに、この会議のためにいつもより30分早く出社しないといけない。

今日は8:30から11:30分までやったが、そのうち半分は先週の業務報告。しかもこの報告、すでに読み終わった報告書をもう一度読むだけという素晴らしく贅沢な時間の使い方をする。
先に報告書を読むなら、疑問点を各自まとめておいて、担当へ質疑するなど、もっと生産性のある時間にするべきなのだが、皆黙ってこのくだらない朗読会に参加している。

僕はいつも、自分の朗読が終わったあとは、終始焦点の合わない目で壁を見つめ、阿字観を行い悟りの境地を目指す修行に入る。

今日は、緊急地震速報訓練のアラームや、おっさんの臭いくしゃみにも、一切心を乱されることなく、よし、あと一歩で天上界だと油断していたら、

「恒例の秋の社員旅行について・・・」

という、一瞬で心をかき乱す最強フレーズのせいで、あっけなく地獄界へ叩き落された。

そう、うちの会社は毎年秋になると社員総出でお出かけをする。なんなら社員の家族も一緒についてくる。

去年は某有名アミューズメントパークへ行き、入場して30分で三半規管をやられてしまい、一日中気持ち悪かった。
その前の登山も、みんなで和気あいあいと登るのが嫌だったので、先に山頂を目指そうと一人でペースも考えずに登ったら、頂上で盛大に吐いた。

そんなことを地獄の業火に焼かれながら考えていたら、今年はキャンプ場でバーベキューをすることに決まったようだ。


そしてその決定を受けて、僕がその日、風邪を引くことも粛々と決まったのであった。

彼氏との出会い

彼氏のことを書こうかと思って、出会いから付き合い始めるまでのことを思い出していたが、全然ネタがない。。
さすがに、さだまさしの名曲”雨やどり”みたいな出会いはないにしろ、なんかあるだろうと思ってたけどやっぱり何もない。
いやいや、がんばれ僕。何かあるはずだ。
んーーーー。ない。

簡単に僕と彼氏の出会いをまとめるとこんな感じ。

・ゲイアプリの写真をみてメッセージを送る

・何気ないメールの交換

・お茶に誘う

・流れで家に

・流れでやっちゃう

・そのまま付き合う

ほんとに色も何もない出会い。。

しかし、世の中のゲイたちの出会いってこんな感じじゃないだろうか?
もっと恋の駆け引きめいたことがあってもいいかもしれないけれど、客観的におっさん同士の恋の駆け引きってどうよ?と思う。
それより、とりあえずやっちゃおう!話はそれから!のほうが見ていて気持ち・・・よくないか。まあこればっかりは仕方ない。
おっさんが何をやっても気持ち悪い。ゲイ目線でみても男同士の恋愛ってあんまり見たくない。いわゆるBL的なものはそうそうあるもんじゃない。ハンカチ拾ってそこから恋に。なんてまぁ無い。


アプリで男探し。とりあえずイイネをつけて、今日のマッチはブスしか出てこなかったと文句を言う。
この流れ作業ともいえる無機質な行為を繰り返し行うことで、初めて出会いを獲得する。

そんな作業の中で見つけた彼氏。

3つ年上なのに、最近では出来の悪い息子を持つ母親化してきている彼氏。

洗濯ものがいつもしわしわな彼氏。

部屋が片付けられない彼氏。

すぐに柔軟剤を買い置きしちゃう彼氏。

 

一人の人生では経験できないたくさんのことを教えてもらっている。


名曲の歌詞に出てくるような出会いじゃなかったけど、この人に出会えてよかった。

 

 


ほんとはもう少し彼氏のことを書こうかと思ったが、これ以上書くと惚気になってしまいそうなので、今日はこのあたりで筆をおく。

検査

HIV検査に行ってきた。

実は検査に行くのはこれで2回目。前回受けたのは確か8年前で、そのときは泌尿器科の検査のついでに合わせて受けたのだが、今回は自治体がやってる無料検査を受けることに。

過去のセックスを振り返っても病気のリスクが高くなるような行為はしていないのだが、じゃあ絶対安全か?と言われたら自信はない。
「もしかしたらあの時のセックス、やばかったかな?」
そんな取り留めのない不安が押し寄せてきたので、もう一度検査をすることにした。
そう考えるきっかけとなったのはゲイ友のメールだ。

リアルした相手がタイプだったらしく、いい感じの雰囲気になった時、HIV+という事を告白されたとのこと。
少し好きになりかけていた相手が、HIV+だった事もショックだけど、今まで人事だと思ってた事が、すぐ近くの現実としてあるということに、衝撃を受けたとのこと。
そして自分も来週検査に行ってみると書かれていた。

そんなメールを受け取ってからしばらく、悶々と感染について考えていたわけだけれど、結局は検査をしない事には何もわからない。もし僕が感染していたらパートナーにも移すかもしれない、早めの投薬で発症も抑えることが出来る。
そう言い聞かせやっと検査に踏み切ることができた。



検査は、当日結果がわかるものと1週間後にわかるものがあったが、当日検査の方を受けることに。
ネット予約していたので、その時間に受付を済ませ、問診票を記入して番号札をもらう。
個室に通されて検査の説明をうけたあと、再度検査を受けるかどうの確認をし、いよいよ採血。
結果は1時間後伝えられる。
検査場にはフリースペースがあり、そこで待つこともできるが僕は一旦外へ。
特に買うものも無かったが、気を紛らわせるために、デパ地下を散策したりし時間を潰していた。ほんとに時間を潰すという表現がぴったりな時間の使い方だった。

そして1時間後、結果を聞きに再び検査場へ。

番号札をもって受付を済ませると、検査の説明をしてくれた女性スタッフに呼ばれ個室へ案内された。
番号札を確認して結果の入った封筒を渡される。
「どうぞ中を見てください」
封筒の中の3つ折りにされた紙を広げる。

HIV 抗体検査、陰性の方へ丸がある。
続いて肝炎のウイルス検査も陰性に丸。

その後は、HIVの感染経路や、感染予防、コンドームの正しい付け方、AIDSについての説明を受け、アンケートを記入して終了。

休憩スペースでアンケートを記入していたら、ノートが置いてあり、検査に来た人たちがいろいろ記入していて、それを読んでいるうちに陰性という結果の有り難さ、安堵感をやっと感じることができた。


ちなみに、メールの友達も陰性だったと後日連絡があり、気になっていた彼とも連絡を取り合っているとのこと。

泌尿器科

職場復帰してから2ヶ月経った。自分も周りも自宅勤務する前と何も変わらない。変に気を使われるよりはだいぶいい、もしかしたら気を使わないよう、気を使ってくれているのかもしれない。

 

そうそう、職場復帰の少し前にちょっと事件が。
恥ずかしい話なのだが、ある日突然おちんちんが尋常じゃないくらい痒くなった。ネットで症状を調べてみるとカンジダ包皮炎のようだ。市販薬で治るみたいな事が書いてあったので、すぐに薬局でその薬を買って塗ってたのだが、日に日に赤くなり、けっこう酷い炎症になってしまった。。。場所が場所だけにこれ以上放っておくのも怖いので泌尿器科へ。


診断は薬剤性の皮膚炎。

「え?カンジダは?」

カンジダはだれでも持っている菌なので心配することはないでしょう」

「ただ、抵抗力がないときに石鹸でごしごし洗ったりすると、悪さをするから気を付けてね」

そう言われて診察は終了かと思いきや、

「念のため検査するから」

そういって取り出した綿棒で炎症真っただ中の箇所をグリグリ。

 

激痛!!!叫んだわ!!

 

結局怪しい菌はいないとのこと。

 

いやいや、こんな激痛なのに、いないんかい!なんかいるだろう!もっと探せ!

と涙目で思った。

 

「とりあえずアズノール軟膏出しておくから、それ塗って様子見て、また一週間後にきてね」

 

そういわれて処方された軟膏を塗っていたら、炎症も痛みもひいた。

 

そして一週間後、また来てねと言われた日になったが、綿棒グリグリの一件以来、泌尿器科トラウマとなり行っていない。

ほんとうは行ったほうがいいんだろうけど。。。あの激痛がフラッシュバックするので、どうしても泌尿器科の門をくぐることができなくなってしまった。

友人にそのことを話すと、彼も経験があるとのこと。どうやらあの綿棒グリグリは泌尿器科の定番らしい。

 

そして心配なのはカンジダは繰り返す可能性があるらしい事。

市販の薬も怖いし、泌尿器科も怖い。

そんな八方ふさがりの僕は、今日もおちんちんに異常はないかと、びくびくしながら風呂上りに確認している。

 

 

 

自転車で

体調が良くないといろいろ考えてしまう。


なぜ自分だけこうなんだろう。


いつからこうなった。


理想と現実の乖離。

 

苦しいのはお前だけじゃないよ。
理想ばかりで生きていけるか。


もう一人の鼓舞する自分の声が弱々しく聞こえる。

 

 

 

このまま家にいたらどんどん暗くなるとおもい、昼食を買いに行くついでに、そのまま自転車で行けるところまで行くことにした。

 

途中、下校途中の中学生の一団とすれ違った。

みんなわいわい楽しそうに話している。自分もこういう時期があったな、なんて考えていたら、今の自分がもっと情けなく思えてきた。

子供の頃は早く大人になりたいと思っていたのに、いざ大人になると、泥臭い現実が待っている。自分は今、その泥の中に埋もれているのだろうか。理想と夢だけを追いかけていたあの清流は、どこへ去ってしまったのだろう。

 気晴らしに外へ出たつもりだが、これじゃあ全然気晴らしになってないじゃないか。

 

暗い気持ちを吹き飛ばすくらい漕いだ。漕いで漕いで漕いだら、、、疲れた。

 

理想や現実をどうこう考えるよりも、とにかく疲れた。でも体は疲れているはずなのに、気持ちは家にいた時よりも晴れてきている。

このままもっと遠くへ行ってしまいたい気持ちもあったが、一応在宅勤務の身なので今日はここでUターン。

 

たまには自転車で、あてのない散歩も良いもんだ。なんて帰ってきたのだが、一番の目的の昼食を買うのを忘れてしまった。

 

 

ああ、現実はほんとに泥臭い。。。

散髪したよ

人混みが苦手な僕にとって、連休にどこかへ行くなんてそんな酷なことはなく、だいたい家で引きこもっている。

 
今回のゴールデンウィークも引きこもっていたのだが、ずっと家の中にいるのもなんだかなぁと思い、放置気味になっていた髪の毛を切ることにした。
 
行きつけの美容院だが、8割の確率で変な感じに仕上がる。8割といえばなかなかの確率だが、値段が周囲の美容院に比べて半額以下という理由だけで五年間通っている。
おそらく変になる原因は僕にもある。もともと美容院に行くのが苦手なので、なるべく行く回数を減らそうとし、1回の散髪で伸び放題の髪をバッサリ切ってしまう。おそらくこの、バッサリ切るのが良くないのだが、今回も一縷の希望をたくし、震える声で、「サイドと後ろは刈り上げて、前髪もいりません」と言ってしまった。
 
結局希望はかなわなかった。
 
 「てっぺんは遊ばせる感じで」とワックスをつけてくれたのだが、時すでに遅し。もう遊びすぎてグレてしまっていた。
 
 
 
しかし、五年間全然グレずに通い続けてる僕ってほんとにいいお客さんだな。
とつくずく思うゴールデンウィーク。最高だぜ。
 
 

初リアルのこと

 
僕が初めてゲイの人と出会ったのは、今日みたいに小雨降る13年前の春だった。
 
今のようにSNSなども普及しておらず、出会いの場といえば、ゲイ専用の出会い系掲示板だった。
僕の初リアルとなる相手も、その掲示板で書き込みをしていた人で、僕が19歳、彼が21歳だった。一ヶ月ほどメールでやり取りをしたあと、彼の家に行くことになった。
 
今思うと、いきなり家にいくとはかなり大胆なのだが、純朴青年だった僕は家に招くという本当の意味が、このときはわかっていなかった。
 
最寄りの駅に着くと、彼が車で迎えに来てくれていた。そして車に乗り込む僕。
会う前から、メールでやり取りをしていたはずなのに、二人ともぎこちない会話だ。家に着くと、自分で描いたという愛犬の絵を見せてくれたり、専門学校のこと、ゲイの世界のことなど話してくれた。
 
ようやく会話も弾んできたときだ。いきなりベッドへ誘われ、気づいたら、僕だけ一方的に処理されていた。実に味気ない初体験。
今思えばたいしたことではないのだが、当時の僕にはかなり衝撃的だったのだろうか、それからのことはあまり記憶にない。
 
メールの時から、彼のほんわかする感じや優しさは心地よかった。彼はいい人だ。でもこのもやもやする感じはなんだ。自分はこんなことをする為に、今日彼と会ったのか?
もしあのとき誘いを断っていたら、こんな気持ちになっていないのに・・・。
 駅まで送ってもらっている車内で、黙ってこんなことを考えていた。
 
「今日はありがとう」
のメールさえ送ることなく、それっきり彼との関係は終わってしまった。
 
今、彼はどうしているのだろうか。まだあの両親と住む家にはいるのだろうか?素敵なパートナーには出会えたのだろうか?
彼はきっと僕のことは忘れてしまっているだろう。でも、僕は今でもたまに思い出す。しょっぱい思い出として。
 
多分もう会うことはない彼。もし会えたなら、あれから十数年の間に培ったテクであの時のお返しをしてあげようと思う。